国家にバイオリズムというものがあるとすれば、日本は明らかに“下向きのバイオリズム”に陥っている。
なぜこうなってしまったかといえば、要は政治家とマスコミが悪いのである。
「弱者救済」がプライオリティのナンバーワンだから、やれ給付金だ、所得補償だ、派遣切りはケシカランという話題しか出てこない。
かつて「修正社会主義」が蔓延したイギリスや北欧諸国では、社会の活力が急速に失われ、世界の表舞台から消え去ったような時代があった。日本もまったく同じ道を辿っている。“友愛”を標榜する民主党政権は、まさに自傷行為ともいえる修正社会主義のドツボに填まり込んでいるのだ。
高速道路をつくり、新幹線をつくり、オイルショックにもめげずに日本企業が海外に飛び出していったのは、わずか30~40年前の話である。当時、私も駆け出しのコンサルタントだったが、あの頃の気概をなぜ日本人は思い出せないのか、不思議でならない。あの頃の染色体はまだ残っているはずだ。ファイティングスピリットを取り戻さなければ、20世紀末に栄えた極東アジアの(老人ばかりの)小国として世界に記憶されるだけの存在に落ち込む可能性が高い。